報道お問い合わせ

cookpad 食トレンド大賞2025

今年の顔 受賞者の声はこちら

クックパッドが発表!
2025年に最も注目された料理・食材は?

報道お問い合わせ

2025大賞

健康・時短

ワンプレートせいろ

2025 大賞「ワンプレートせいろ」

のせて、蒸して、そのまま食卓へ。
一石四鳥が叶えた
令和の”ほったらかし”ごちそう革命

2025年、日本の食卓に最も大きなインパクトを与えた「ワンプレートせいろ」が、クックパッド「食トレンド大賞2025」の栄えある大賞に輝きました。単なる蒸し料理の復活を超え、主食と具材をせいろ一つで完結させる画期的な発想が、調理の常識を覆しました。手頃な商品が全国で品切れ続出、SNSでは「#せいろ飯」が社会現象化し、2025年の食文化を決定づける圧倒的なトレンドとなりました。
このブームの規模を裏付けるのが、クックパッドでの検索頻度の驚異的な伸長です。「せいろ」は前年比348.9%と大きく伸びた中で、特に「せいろ蒸し」は前年比635.8%という他を圧倒する伸長を記録。料理レシピ本大賞でも、せいろ蒸しに関する書籍が大賞を受賞。特筆すべきは、従来の調理器具ブームと異なり、若年層から高齢者まで全世代が熱狂的に支持している点です。
その理由は、せいろが現代人の切実なニーズに「一石四鳥」で完璧に応えたからです。①加熱開始後は「ほったらかし」で究極の時短調理、②油不使用で栄養も逃さない理想的なヘルシーさ、③そのまま食卓へ出せて洗い物激減の画期的な効率性、④木の温もりが演出する「映える」特別なごちそう感。これらが、忙しい共働き世帯、健康志向の一人暮らし、料理を楽しみたいシニア層まで、あらゆる生活者を虜にしました。
さらに、せいろは食材本来の力を最大限に引き出す調理器具としての実力も証明しました。野菜は驚くほど甘く、肉はジューシーに、冷めてもおいしさが持続。その結果、「シュウマイ」から「ビビンバ」「オムライス」まで、クックパッドには640件以上の多彩なレシピが生まれています(2025年11月現在)。「ワンプレートせいろ」は、日本の家庭料理に革新的な変化をもたらし、2025年の食卓を最も劇的に、最も豊かに変えた調理法として、大賞の栄誉に輝きました。

2位

外食トレンド

麻辣湯(マーラータン)

2位「麻辣湯(マーラータン)」

452%急上昇!
選べて健康、Z世代の新・中華トレンド

麻辣湯(マーラータン)は、四川省発祥の薬膳スパイスが効いた春雨スープです。特に20〜30代前半の女性層から熱狂的な支持を受け、SNSで話題となった専門店には連日行列ができています。
人気の核は「カスタマイズ性」と「ヘルシーさ」の両立です。具材とスープの辛さを自由に選べる楽しさに加え、薬膳スパイスを多用することで、罪悪感なく美味しくヘルシーに食べられる点が現代人のニーズに合致しました。
このトレンドを裏付けるのが、クックパッドでの「麻辣湯」検索頻度の驚異的な伸長(前年比452.6%)です。「麻辣」自体も140.0%と伸び、代表食材の平太春雨も300.0%と急伸。こうしたニーズを受け、チェーン店の全国展開が加速し、食品メーカーからもレトルトや調味料が続々発売され、家庭への定着も進んでいます。麻辣湯は、カスタマイズと健康志向という現代的な食の楽しみ方を象徴しています。

3位

物価高

かさまし料理

3位「かさまし料理」

令和の米騒動を乗り越える、
おいしい節約の新常識

長引く物価高と「令和の米騒動」とも呼ばれる米価格の高騰に直面した2025年。日本の食卓は、この状況を「かさまし料理」という知恵で乗り越えようとしています。
かさまし料理とは、肉や魚、米などメインとなる食材に、豆腐・もやし・しらたき・おから・厚揚げ・麩などの食材を巧みに加えて、量と満足感を増やす調理法です。見た目もボリュームもしっかり保ちながら、コストを抑え栄養価も向上させる、実用的な食の知恵として支持されています。クックパッドでの「かさまし」検索頻度は前年比122.2%、「米」を検索する際に「かさまし」との組み合わせ検索マッチ度は昨対比179.1%と急伸しています。
最大の特徴は、おいしさが大前提であることです。かさまし食材が主役食材の旨味と絶妙に調和し、時には本家を超える新たなおいしさを生み出すことも。もはや「かさまし」は単なる節約術ではなく、限られた予算でおいしさと満足感を創り出すクリエイティブな料理ジャンルとして定着しました。食材の可能性を最大限に引き出し、家族全員が笑顔になる食卓を実現する。2025年の日本人が見出した、新たな豊かさの価値観を体現していると言えるでしょう。

4位

ドリンク・酷暑

カスタムティー

4位「カスタムティー」

暑い夏が生んだ自由なお茶スタイル、
毎日ちがうアレンジが楽しめる

観測史上最も暑い夏となった2025年。ティードリンク専門店の全国的な増加とともに、紅茶やジャスミン茶をベースに自分好みにアレンジする「カスタムティー」が新たな飲料文化として定着しました。
カスタムティーとは、ベースとなるお茶にフルーツ、ハーブ、シロップ、スパイスなどを自由に組み合わせて、自分だけのオリジナルドリンクを作る楽しみ方です。店舗では甘さや氷の量まで細かく調整でき、家庭でも手軽にアレンジを楽しめることから幅広い世代に支持されています。クックパッドでの「ドリンク」検索頻度は前年比127.6%、「ドリンク」と「ティー」の組み合わせ検索は200.0%、「アレンジ」との組み合わせは150.7%と、関心の高まりが顕著です。
このトレンドを後押ししたのが、大手メーカー各社から発売された多彩なフレーバーティーと、SNSで話題となった「アイドル水」です。緑茶にレモンを入れるシンプルな組み合わせが若年層から支持され、お茶の新しい楽しみ方として広がりました。重要なのは、自分の体調や気分に合わせて、美味しく健康的にカスタマイズできること。暑い日のさっぱり系から、リラックスタイムの甘め系まで、アイス・ホット問わず無限の組み合わせが楽しめます。カスタムティーは、お茶文化に新たな創造性と楽しさを日常にもたらしてくれました。

5位

海外トレンド

おうちタコス

5位「おうちタコス」

巻けば完成!
冷蔵庫の中身が主役のタコスパーティー

SNSで話題のタコス専門店に長蛇の列ができる中、2025年は「おうちタコス」が食卓の新定番として広がりました。これまで輸入品中心だったトルティーヤが、複数の大手食品メーカーから国産品として発売され、身近なスーパーで手軽に購入できるようになったことが家でタコスを楽しむ転機となりました。
おうちタコスの魅力は、その自由度の高さにあります。本格的なスパイスや特別な材料は不要。カレー粉で味付けした挽肉、ツナマヨ、きんぴらごぼう、漬物など、冷蔵庫にある食材を巻くだけで立派なタコスが完成します。家族それぞれが好きな具材を選んで巻く「タコスパーティー」は、新しい食卓のエンターテイメントとして定着。クックパッドでの検索頻度は「トルティーヤ」が前年比135.6%、「タコス」が142.5%と好調。「ブリトー」131.8%、「ワカモレ」116.1%、「サルサ」122.5%も軒並み上昇しています。
最大の特徴は、和洋中問わずあらゆる食材と相性が良いことです。残り物のカレーや唐揚げ、納豆やキムチまで、意外な組み合わせが新たなおいしさを生み出します。巻いて食べる行為自体も楽しく、普段の食事が特別な時間に変わります。「おうちタコス」は、手軽さと楽しさで新たな家庭料理として定着しつつあります。

6位

スイーツ・食感

もちもち系ドーナツ

6位「もちもち系ドーナツ」

行列必至の新食感を自宅で!
手作りもちもち系ドーナツ

2025年のスイーツシーンを席巻したのは、新食感の「もちもち系ドーナツ」でした。大手ドーナツチェーンから発売された「もちもち」と「ふわふわ」の中間のような、やわらかさを重視した新食感ドーナツは、あまりの人気に各地で売り切れが続出。2022年頃から注目された「生ドーナツ」も全国的な専門店展開により、ドーナツの新ジャンルとして確立されました。
もちもち系ドーナツの特徴は、従来のサクッとした食感とは異なる、しっとりもっちりとした口当たりです。噛むたびに感じる弾力と、口の中でとろけるような柔らかさが共存し、一度食べたらやみつきになる新しい美味しさを実現しています。人気店では長時間並ばなければ購入できず、まとめ買いすると費用もかさむため、家庭で手作りする人が急増。クックパッドで「もちもち」と「ドーナツ」を組み合わせて検索する頻度は前年比225%と大幅に上昇しました。
手作りの最大の魅力は、揚げたての美味しさを堪能できることです。豆腐や白玉粉、米粉などを使った簡単レシピも豊富で、子供と一緒に作れる手軽さも人気の理由。もちもち以外にも「ザクザク」「とろとろ」など、新食感ドーナツが続々登場しており、ドーナツの可能性は無限に広がっています。2025年は、まさに「ドーナツ新食感元年」と呼べる年となりました。

7位

物価高・技術革新

タイパ冷凍調理

7位「ザクザク」

凍らせておいしく、解凍して時短。
タイパ最強の保存術

物価高が続く2025年、食材をあえて「冷凍」させる「タイパ冷凍調理」が、忙しい現代人の新常識として定着しました。
タイパ冷凍調理とは、単なる保存目的ではなく、冷凍によりうま味成分を増加させたり、下処理を省略したり、味を染み込ませたりと、時短と美味しさの向上を同時に実現する効率的な調理法です。
この調理法を支えるのが、家庭用冷凍技術の進化です。急速冷凍機能付き冷蔵庫の普及、1万円台で購入できる家庭用真空パック機、冷凍焼けを防ぐ密閉容器の開発により、プロの技術が家庭でも再現可能になりました。コロナ禍で普及したセカンド冷凍庫も、この動きを後押ししています。
実際の効果も驚くほどです。きのこは冷凍で旨み成分が格段にアップ。大根は面倒な下茹でが不要になり、味しみも向上。きゅうりは塩揉みなしで使え、減塩効果も期待できます。下味をつけて冷凍すれば、解凍するだけで味がしっかり染み込んだメイン料理が完成します。
クックパッドでの検索データがこのトレンドを裏付けています。「保存」検索は前年比132.1%、「保存×冷凍」は335.6%、「下味×冷凍」は337.7%と急上昇しました。
週末にまとめて下準備し、平日は解凍して焼くだけ、煮るだけ。朝食用の具材付き冷凍トーストも人気です。タイパ冷凍調理は、時短と美味しさ、節約を同時に実現する、2025年の賢い食卓術として広く支持されました。

撮影:平瀬夏彦
フードスタイリング:高橋ゆい

  • *検索頻度(SI):Search Indexの略で、1000回あたりの検索頻度のこと。
  • *2025年の値は期中のため未確定値です。

2025年の総評

厳しい時代だからこそ見つけた、
食の新しい楽しみ方

2025年の食トレンドは、物価高と記録的猛暑という厳しい環境の中で、日本の食卓に様々な工夫と変化をもたらした一年となりました。
今年の大きな特徴は、専門店の人気メニューを家庭で独自に再現する動きが本格化したことです。麻辣湯やタコス、もちもち系ドーナツなど、話題の味を自宅で作りながら、納豆タコスのように日本独自の組み合わせも生まれ、外食とは違う家庭料理の新境地を開拓しました。
料理の常識も大きく変わりました。「ワンプレートせいろ」は、主菜・副菜・時には主食まで同時調理をし、せいろを食卓に出せば一食が完結するという画期的な発想。「かさまし料理」は食費節約を満足感のあるおいしい食事へと昇華、「タイパ冷凍調理」は冷凍を保存から調理法の一部へと進化させました。これらは従来の「〇〇はこう使うもの」という固定観念を柔軟に乗り越えた結果です。
カスタマイズ性の重視も顕著でした。麻辣湯の具材選び、カスタムティーの組み合わせ、おうちタコスの自由な巻き方など、「自分好みに調整できる」ことが食の価値として定着。決まったレシピに縛られず、その日の気分や冷蔵庫の中身で自在に変えられる柔軟性が支持されました。
時短とおいしさの両立も実現しています。ワンプレートせいろの「ほったらかし調理」やタイパ冷凍調理の「週末仕込み」は、忙しい平日を支えながら、蒸気で引き出される素材の甘みや、冷凍で増すきのこの旨みなど、予想外のおいしさも発見しました。洗い物が減るという実用的なメリットも、現代の生活にぴったりでした。
これらのトレンドに共通するのは、毎日の料理に小さな発見や工夫の余地を作り出したことです。家族で具材を選ぶ時間、意外な組み合わせを試す瞬間、週末の仕込みが平日の自分を助ける実感。物価高という制約が、かえって食卓を豊かにする知恵を生み出しました。2025年の食トレンドは、厳しい状況を前向きに乗り越える日本人の適応力と、食への愛情を示す、これからの食文化の新しい扉となりました。

クックパッド株式会社 広報部 本部長
小竹 貴子

選定基準

食トレンド大賞は、利用者数No.1のレシピサービス「クックパッド」の検索・アクセスデータ*1 や、ニュースメディア「クックパッドニュース」*2、SNS、各種メディアで話題となったトピックス、有識者が注目する動向などを元に、クックパッドが独自に選出しています。

  • *1:クックパッド 食の検索データサービス「たべみる」
    https://ad.cookpad.jp/tabemiru
    利用者数No.1の料理レシピサービス「クックパッド」の検索・アクセスログデータを活用した、明日の食が見えるビッグデータサービスです。食材・地域・季節・食用シーン(誕生日や運動会など)といったさまざまな切り口で分析を行うことができます。
  • *2:ニュースメディア「クックパッドニュース」
    https://news.cookpad.com/
    「料理って、おもしろい。」をコンセプトにした月間PV約3500万、SNSの累計フォロワー数約970万人の料理ニュースメディアです。2014年にスタートし、レシピ紹介記事をはじめ、食の専門家による寄稿コラムやインタビュー記事、SNSやエンタメ業界の料理トピックなど、毎日の料理を楽しみにする情報を発信しています。自社サイトのほかLINE NEWSやYahoo!ニュース、SmartNewsをはじめとしたさまざまな外部メディアやプラットフォームにも記事を配信しています。

メディア掲載実績

  • 2025-11-28
    九州朝日放送「アサデス。KBC」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-27
    フジテレビ「めざましテレビ」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-27
    FBS福岡放送「バリはやッ!」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-27
    日本テレビ「ZIP!」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-27
    TBS「ひるおび」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-27
    TBS「Nスタ」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-26
    フジテレビ「FNN Live News」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-26
    NHK「首都圏ネットワーク」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-26
    日本テレビ「news every.」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。
  • 2025-11-26
    名古屋テレビ「ドデスカ+」食トレンド大賞2025・食トレンド予測2026が紹介されました。